中級者と自覚するあたりから、ゴルフ場に行くのが億劫になり、マンネリを感じることが増えてきます。コースに来てもテンションが上がらないなど、かつてのゴルフ熱は停滞気味。人付き合いの煩わしさやスコアの伸び悩みもありますが、一番の原因はゴルフに刺激が足りないからなのかもしれません。
個人プレーのゴルフも、ラウンドでは2~4人で回ることになります。いつもの気の合うメンバーで行くこともあれば、その日初めて会った人とご一緒することもあります。老若男女を問わず、さまざまタイプの人が集まるゴルフ場は社交場そのもの。コミュニケーション能力が試される場面は数多く出てきます。 例えば芝に大穴を掘る初心者に目土の仕方を教えたいときなど、早々に打ち解けていれば話は簡単ですが、言い方を間違えて和を乱してしまう心配もありますし、そもそも自分が言うべきかどうかも考えものです。とはいえ、誰かが指摘しなければ芝は直らず、後ろの組やゴルフ場にも迷惑をかけてしまいます。ほかにもカートを動かしたり、フォアーと叫んだり、ボール探しを手伝ったりとゴルフ経験が長いだけに同伴者への気づかいは尽きません。これがずっと続くとなると、ハーフ前に気疲れしてしまいますよね。せっかくのゴルフがまるで仕事のようです。 スクランブルゴルフは経験に関係なくチーム全員で協力し合うラウンドスタイルです。攻め方はもちろん、ルールやマナーについても一緒に確認していきます。誰か1人だけに負担がかかるようなことはありません。余計な気づかいもなく自由な雰囲気の中、自分のプレーに集中して実力を発揮できます。
通常のゴルフではティグラウンドとグリーン以外、他人のプレーをじっくり見る機会にあまり恵まれません。同伴者のレベルが違えば、ボールが飛んでいく方向はバラバラで、グリーンで再会というのもよくあることです。 例えばミスショットで林の中に打ち込んでしまったときなど、ここから出すにはどうしたらいいのか、と1人で考え込むこともありますよね。そんなとき、近くに経験豊富な同伴者がいればクラブの選択や打ち出す方向を聞けるのですが、ピンチと孤独が同時に訪れるのがゴルフ。ラフやバンカーショット、難しい距離のレイアップなど人のプレーを参考にしたいと思うことは数多いものの、それが出来ないのはすべてが個人プレーだからではないでしょうか。 スクランブルゴルフは複数人で1つのスコアを記録するラウンドスタイル。それぞれが打った中からベストボールを選択するため、ティグラウンドとグリーンはもちろん、2打目も3打目も一ヶ所に集まります。メンバー同士でプレーを参考にし合いながら、スキルアップを実現しましょう。
中級者ともなると、得意とするプレーが増えてきます。ドライバーで飛ばせる、リバンカーショットが巧い、ロングパットのラインが読めるなど自分の得意技を披露することもゴルフの楽しみ方のひとつです。 とはいえ、どんなにいいプレーをしたとしても、同伴者への配慮も必要なため、喜び余って大はしゃぎするのはマナー違反。ホールインワンでもしない限り、コース上で歓喜の声を上げるのはタブーです。自分の気持ちに素直な人ほどストレスを溜めてしまうかもしれません。 メンバーが4人いれば喜びも4倍なのがスクランブルゴルフです。仲間の熱い視線の中、ショートホールでのベタピンやグリーンサイドからのチップインなど、1打でヒーローになれるチャンスがたくさんあります。かっこよく決めた後は仲間とハイタッチ。チーム全員で喜びを分かち合えます。